クマノコ(車情報Blog)

究極の車好きによる一般人のつぶやき

なぜハイラックスは8月末で販売停止したのか?

初めまして!クマノコと申します。

今回テーマのトヨタハイラックス

ピックアップトラックの『ハイラックス』はかつて日本で販売されていて2004年に一度終売されていたが海外ではモデルチェンジを続け、あまりの人気のため日本で販売が終了されてからも根強い復活の声により13年ぶりの2017年9月12日に8代目ハイラックスから日本市場へ導入された。作業用自動車だけとしてではなく一般人が使う乗用車としてもの快適な乗り心地と高い走破性、そして室内の静粛性の向上を両立しているモデルです。

約180の国で愛され、累計世界販売台数は約1,730万台を記録したそんなハイラックス、2022年8月末で新規受注が停止しているそうで現行型が終了という情報が出ており人気が衰えない車種なのでこの現行型で終わりということはまずないと思われます。マイナーチェンジや法規対応などの一部改良やあるいはフルモデルチェンジで変更になるのではないでしょうか。やはり今コロナ禍で半導体不足や生産国がタイということもあって生産や納期が大幅に伸びすぎていると思われ、来年の変更までの残りの期間と現行モデルの納期から考えると今止めるのが最善の考えと思われたのではないでしょうか。

個人的には来年に何か変わるというのならば予想されるのが、マイナーチェンジが有力ではないかと思われます。

 

ピックアップトラック•••ピックアップトラックの定義は曖昧らしいのですが、キャビンと荷台が一体化された車のことを指すというのが一般的です。

 

 

 

▫️ここでハイラックスを知らない方にハイラックスの歴史から振り返って見ていきましょう。

 

1968年 初代ハイラックス

初代モデルが発売されたのは高度成長期真っ最中の1968年。当時販売していたボンネットトラックの「ブリスカ」「ライトスタウト」という車種の後継モデルとして新たな車種として登場。ハイラックスという名前の由来は「より優れた」「高級な」という意味のハイと、「贅沢な」「豪華な」という意味のラグジュアリーを組み合わせた造語だとか!

ここから歴史的な超ロングセラー車が始まりました。

ボンネットトラック•••乗用車のようにエンジンが運転席前方のボンネットの中に収められているトラックのことを指します。

 

デラックス:全長4215×全幅1580×全高1570mm
ホイールベース  2540mm 重量 1040Kg

 

1972年 2代目ハイラックス

2代目は1972年5月に発売。機構的には初代型を踏襲しボディーサイズは新しく3種類に変更。

エンジンは高速道路走行を考慮して従来の1.6ℓに加えて新しく2.0ℓ・105馬力のハイウェイを追加しました。

 

デラックス:全長 4275×全幅1580×全高1580mm
ホイールベース2580mm  重量 1090Kg

ロングボディー:全長4680×全幅1580×全高2795mm
ホイールベース2795mm  重量 1115Kg

ハイウェイ:全長4275×全幅1580×全高1590mm
ホイールベース2580mm 重量 1110Kg

 

1978年 3代目ハイラックス

アメリカからの影響もあり、1978年に登場したこの3代目ハイラックスからピックアップトラックと呼ばれるようになったみたいです。

トヨタアメリカのように乗用車代わりやレジャーに使う提案が盛んに打ち出され、今までの作業用自動車からコンセプトを一新されたモデル。

またデビューから1年後の1979年には、ハイラックス初の4WD車が追加され、同じタイミングで2.2ℓのディーゼルエンジンが、2WDのみに設定。現在も同じラインナップがここで確立されたのです。

 

 

スタンダードボディー(2人乗り):全長4300×全幅1610×全高1565mm
ホイールベース  2585mm  重量1055Kg

スタンダードボディー(3人乗り):全長4300×全幅1565×全高1565mm
ホイールベース  2585 mm  重量1055Kg

ロングボディー:全長4690×全幅160×全高1560mm
ホイールベース  2800mm 重量 1080Kg

 

1983年 4代目ハイラックス

1980年代は日本が4WDブームに沸いた時期で、1983年に登場した4代目ハイラックスは3代目からの正常進化というよりかは、人気の高かった「ダットサントラック」を追従したようなデザインとなったようです。

また1984年には後の大ヒットSUVステーションワゴンハイラックスサーフがこの4代目から派生されました。日本のSUVの源流となったのです。

ダットサントラック•••簡潔にいうと他メーカー日産のピックアップトラックである

 

 

ショートボディースタンダード:全長4300×全幅1610×全高1565mm
ホイールベース 2585mm 車重1065Kg

ロングボディーデラックス:全長4690×全幅1610×全高1560mm
ホイールベース 2800mm 車重 1095Kg

フルオープンデッキデラックス:全長4690×全幅1620×全高1545mm
ホイールベース 2850mm 車重 1140Kg

 

1988年 5代目ハイラックス

外観を2WD車は商用車的に、4WDはRV車としてのグレード感の違いを差別化。

プレスドアを新しく採用した基本デザインは全体的すっきりとした印象を受けるモデル。

4WDはFFに比べ全幅が40mm広く設計され、室内空間の快適性など大きく向上された。

インパネのデザインも乗用車ライクなものを採用しRVとしての価値観を高めていまし

た。

※RV車•••「Recreational Vehicle」の略で本来アメリカではキャンピングカーを指すが、日本ではレジャーに向いてる車の総称として使われている。

※FF•••「Front engine Front drive」の略でエンジンと駆動輪が両方前方にある駆動方式を指します。

※インパネ•••「Instrument Panel」の略で運転席前面の計器盤のことを指します。要はメーターですね。

 

 

4ドアダブルキャブロングボディー:全長4690×全幅1690×全高1805mm
ホイールベース2840mm 重量 1470Kg

2ドアシングルキャブロングボディー: 全長4690×全幅1690×全高1765mm
ホイールベース2840mm 重量1510Kg

2ドアシングルキャブショートボディー:全長4435×全幅1690×全高1765mm
イールベース2605mm 重量1390Kg

 

1997年 6代目ハイラックス

1997年9月に発売した6代目は、商用仕様と乗用仕様の2シリーズでのラインナップを展開しました。

乗用仕様はスポーツピックアップと冠して先代よりも室内を拡大するとともに静粛性も高めさせています。

11月から発売した新設の、全幅+100mmのワイドボディーエクストラキャブモデルでは後席に2名分の補助シートを備えたうえで、充分な荷台長を確保しRVとしての機能を高めているモデルです。

また、この6代目ハイラックスで国内生産は終了となったため日本製ハイラックスの最終モデルとなっています。

 

 

2000 2WD シングルキャブ:全長4690×全幅1690×全高1600mm
ホイールベース2850mm重量 1270Kg

3000 2WD ダブルキャブ:全長4690×全幅1690×全高1640mm
ホイールベース2850mm 重量1410Kg

3000 4WD シングルキャブ:全長4690×全幅1690×全高1760mm
ホイールベース2855mm 重量1410Kg

 

2004年 7代目ハイラックス

2004年に発売の7代目、世界140カ国以上の市場に導入することを前提とした新しいこれまでの集大成となるモデル。これまでよりさらに拡大した室内空間と居住性も改善、快適な乗り心地を向上させるなどSUVとしての機能を充実させました。乗用車としての乗り心地とSUVとしての利便性を高く両立させ、最高のレベルで耐久性と快適性を兼ね備えた。

この7代目から生産拠点を海外に移してタイ、アルゼンチン、南アフリカでの生産に切り替わっています。

 

 

2500 4×2 スタンダードキャブ:全長5260×全幅1760×全高1680mm
ホイールベース3085mm 重量1550Kg

2500 4WDスマートキャブ:全長5260×全幅1860×全高1850mm
ホイールベース3085mm 重量 1850Kg

3000 4WD ダブルキャブ:全長5260×全幅1860×全高1850mm
ホイールベース3085mm 重量 1880Kg

 

|海外から再び日本市場へ

 

2015年 8代目ハイラックス

海外では2015年に発売。この8代目ハイラックスは13年の時を経て2017年9月に日本市場に導入されました。13年ぶりに復活したハイラックスは今までのトラック然とした部分は微塵もなく、すっかりと様変わりしております。フロント周りのデザイン、エンジンやフレームなど一新され高い走破性と快適な乗り心地、室内の静粛性でSUVを彷彿とさせるかのようなモデルに。

海外の工場から日本市場へ導入されるのがハイラックスが初めてとなり大きな注目が集められました。

 

タイプZ:全長5355×全幅1855×全高1800mm
ホイールベース 3085mm 重量 2060Kg

タイプX:全長5355×全幅1855×全高1800mm
ホイールベース 3085mm 重量 2060Kg

 

終わりに

個人的に好きな車種なのでモデルチェンジするたび楽しみですね!

ちなみにフルモデルチェンジされる予想では25年、どうエクステリアやインテリアやスペックなど変わるか気になるところです。25年までにトヨタは全車電動車を目標にしており本格化していくらしいのですが、ハイラックスにEVのグレードはまだなくともPHVやハイブリット化の可能性はありそうですね。